仮面ライダー鎧武が今日最終話を迎えました。私にとっては特撮作品を全話通して観たのはこの鎧武が初めてなのですが、当初の期待以上に満足出来た作品でした。
私は去年の夏頃までは日曜朝にはプリキュアだけしか観ていませんでしたが、プリキュアオールスターNS1と同時にスーパーヒーロー対戦が放送されたのをきっかけに、その翌週のキョウリュウジャーとウィザードを観始めました。既にウィザードは終盤でしたが、その後に始まる鎧武が
戦国武将をモチーフにしている事に興味を惹きつけられて、1年間通して観てみようという気になりました。
序盤こそダンスチームの争いで大した敵もいなくてコメディ色が強く、戦国の要素は薄いと感じられたのですが、
初瀬の最期を境に雰囲気が変わり、ユグドラシルやオーバーロードといった敵の存在だけでなくライダー同士でもまさに
戦国乱世のように敵味方が入り乱れる様相となって、一気に引きこまれていきましたね。
そして終盤では呉島兄弟の決闘以降、紘汰のオーバーロード化にミッチとの決着、戒斗も力を手にして他のライダー達が次々に倒れていき、怒涛の展開が
紘汰VS戒斗の互いに総力を尽くしてのラストバトルで最高潮に達するという、もう凄いと言うしか無い、序盤の頃からは想像もつかないような熱い展開になりました。まあ"始まりの男"スタイルはツッコみたくなりますけどねw
紘汰と戒斗だけでなく、ザックは決死の覚悟で戒斗を止めようと立ち向かったのは主人公のようだったし、城之内も最終話にして初瀬の事も受け止めて戦いに行き、凰蓮さんはネタキャラに留まらず良き兄貴分というか姐さん?だったし、そして何よりミッチが犯した過ちと向き合いながら最後にはヒーローとして立ち向かい、貴虎兄さんも誰よりも本気で人類の未来の為に戦っていたという、まさに
皆がヒーローだったと言って良いのではないでしょうか。シドやプロフェッサーのような悪い大人は相応の末路を迎えた訳で、ただ戒斗と湊さんは悲しい結末でしたけれども。
紘汰の「
泣きながら前に進む」という台詞のような"
悲しみを背負いながら戦う"というのは、
昭和の頃からの仮面ライダーの根本となる最も重要な要素なのではないでしょうか。私は過去作についてはちゃんと観ていないので大した事は言えませんが、平成初期の作品も重い宿命を背負って戦っていたようですので、鎧武はそういう面では原点回帰したと言えるのかも知れないですね。
視聴率があまり良くなかったようで、今の子供には理解が難しい内容だったかも知れませんが、大人向けというか対象年齢高めの作品だったかなと思います。
あとは最後に紘汰とミッチの
ライダーキックで締めたのも伝統に則っての事と言えるでしょうかね。
伝統という意味では、次回作のドライブが
車に乗るけどバイクには乗らないという事で、思いっきり伝統から踏み外しているというか最早"ライダー"って言わないんじゃないかという気がしますけど、鎧武の後を受けてどのような物語になるのか楽しみにしたいと思います。
ハピプリの方でも少し書くつもりでいましたが、ちょっと余裕が無いですね…
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