神のみぞ知るセカイⅡ 11話 『いつも心に太陽を』

神のみⅡ第11話、長瀬先生攻略の解決編となりました。
現実の中にも理想を見せる存在は必要ですね。それが教師の役割なんだという事でした。

「もっと理想を押し付けたら良い」という桂馬の説得は、一見それまでの流れからすると不可解な結論であるようにも感じられます。しかしここで重要なのはその後の「教師だから、理想を見せなければいけない」という事と、「現実には理想が足りないからこそ、理想の結末が必要」なのだという事ですね。

桂馬がギャルゲーの世界に理想を求めているように、長瀬先生はプロレスのリング上と観客との一体感に理想を感じているのでした。だから学校でも、教師と生徒が一体となって学校生活を作り上げていく事を理想としているのですね。
しかし、長瀬先生には相手の事を考えているつもりでも相手の気持ちまでは見えていなかった。だから一方的な気持ちの押し付けになってしまい、かつてのバスケ部の仲間達も、桂馬のクラスメイト達も付いていけなかったのでしょう。

これに対して桂馬が示した結論は「教師は理想を見せるべきだ」という事でした。周りの声を尊重し、歩み寄れという妥協案ではありませんでした。
確かに相手の意見を尊重し折り合いをつけるというのも現実には必要なのですが、しかし現実に妥協してばかりではいつしか理想を持てなくなり、無気力になってしまうでしょう。それが桂馬が「バグだらけの連中」と称したクラスメイト達の状態ですね。
だからこそ、生徒達にとっては理想を全力で追い求める姿を見せる存在が必要であり、教師はそうあるべきだというのが桂馬の考えなのですね。まあその方がギャルゲーに理想を求める桂馬らしい考えではありますねw

過剰に生徒の世話を焼こうとしたり、マラソン大会に出ようとしたのは"理想の先生"のあり方について迷走していたからですね。バスケ部が潰れたというトラウマもあって、余計に空回りしてしまっているのでしょう。
だから桂馬が言いたかったのは、例え傷ついてでも自分の理想に自信を持て、という事なのでしょう。尊敬するジャンボ鶴間のように、生き様を見せてやれと。
全力を尽くす姿を見せられるなら、先生に付いていく生徒もきっと多くいると思います。現に先生を迎えに行こうとエルシィが提案した時にそれに応じた歩美などは長瀬先生と同じく熱血タイプですよねw
攻略が終わって心のスキマも埋まり、気持ちに余裕が生まれたならば、相手を思いやって適度に付き合う事も出来るでしょう。それに、たとえ攻略の記憶が消えてしまっても、「自分の理想を肯定し、応援してくれた」という事実は心のどこかに残り続けるのではないでしょうか。


今回はエルシィの活躍も割と多かったですね。先生と同じ席のチケットを作ったり、クラスの皆を先生の所まで誘導したり。500まで指折り数えるものなのでしょうかw そして肝心の駆け魂を捕まえるのを忘れるのもエルシィらしいかもw
ちひろのバンド結成計画も着々と進んでいるようです。そう言えば、ちひろにとってのバンドも、理想の自分を求めている事になるのでしょうね。
歩美がギターに誘われていましたが、さり気なく中の人繋がりであずにゃんと同じですねw 陸上は桐乃と同じだし、竹達さんが歩美の担当になったのもその辺りを考慮したのですかねw


さて攻略は一段落し、恐らく次回が最終回となるでしょうが、タイトルから原作に照らし合わせると、どうやら最終回は大分はっちゃけたものになりそうですねw 何をやらかしてくれるのか期待しましょうw

9月に発売予定の原作コミック14巻の限定版にOVAが付くとの事ですが、どうやらこのOVAの内容が、ちひろや歩美のバンド結成の話になるようです。あくまで原作に付属するOVAなので、これを機会に原作の方も読み進めてみてはいかがでしょうか？



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