俺の妹がこんなに可愛いわけがない 11話 『俺の妹がこんなにメイドなわけがない』

俺妹11話は、桐乃がようやく京介への感謝の気持ちを素直に見せました。
京介のこれまでの頑張りも報われたと言って良いでしょうかね。

前半では家を訪れた麻奈実に対する桐乃の小姑のような振舞いが描かれました。
自分の物を片付けられた桐乃が難癖を付けようとしても、ここは麻奈実の方が何枚も上手だったようでw 「覚えてなさいよ」という捨て台詞が小物の悪役のようですねw

この桐乃の麻奈実に対する態度はやはり、嫉妬の感情が強いでしょう。
そもそも心底嫌がっているのなら、京介が麻奈実を連れて来ようが関わろうとしないか、あるいは追い出そうとするのではないでしょうか？ それを小姑のような嫌がらせに留めているのは、京介が幼馴染の異性と親密にしていて、自分に対する態度とは全く異なっているのが気に入らないからであって、そこから桐乃が京介に向ける複雑な感情を読み取れるかどうか、というのが今回の桐乃への評価が分かれるポイントなのかなと思います。
桐乃は京介に対する"素直になれない"という度合いが極端に強い為、只でさえ傍若無人に見える振舞いの裏に隠れた感情を読み取るのは中々難しいのに、これまではそういった桐乃の感情を読み取れるような描写があまり無かったですからねぇ…



桐乃はやられっ放しではすまさず、京介の部屋に2重のトラップを仕掛けていました。隠しておいたはずのエロ本を見つかり易い所に出しておき、更にPCの緊急回避画面にも「妹にしか欲情しない変態」とかいうエロCGを仕込んでおくという徹底振りw しかし明らかに自分と同じ眼鏡の娘ばかりだったというのに、「お兄ちゃんって呼んだ方が良い？」と言えるのは何と度量の広い事でしょうかw これは京介にとっては居た堪れないでしょうなぁw



後半のパーティーは、傷心の京介を元気付ける為、そして桐乃が京介にお詫びする切欠の為に企画されたものでした。それにしては"高坂京介専属ハーレム"とかぶっ飛んだ事になってましたがw

黒猫作の漫画はどう見ても桐乃と京介をモデルにしたものでしたが、作中での妹は兄のパンツをくんかくんかと嗅ぐ変態でしたw そしてエロ本は眼鏡じゃなくて妹ものにしろというw
桐乃があまりにムキになるものだから、事実なのかと勘繰りたくなってしまいますねw どれだけ屈折した感情を抱いているのかとw
まあギャグではあるけれども、この"くんかくんか"は桐乃のキャラ付けとしては結構重要な要素と言えるかも知れませんw ちなみに桐乃の愛称として"くんかたん"と呼ばれる事があるのはここから来ております。
あとこの時の黒猫もノリノリでしたねw 桐乃の声真似を意識していた所も結構上手かったと思います。


そして、桐乃は京介にお詫びとこれまでの感謝の気持ちを伝えました。作中では11話目にしてようやく、桐乃も京介に素直な気持ちを表せるようになった訳です。
京介にとっては、妹が可愛くなくてムカついても、兄が妹を守るのは当然の事であって、勝手にやったのだから感謝される必要も無い事でした。しかしだからこそ、思いがけない妹からの感謝の気持ちに感極まるものがあったのでしょうね。



それにしても、感謝の気持ちを表すのがエロゲーだというのも、これはこれで桐乃らしいのですけどw
「それをあたしだと思って大事にしなさい」そしてこれは、9話で桐乃がプレイしていた、桐乃本人にそっくりな妹キャラの登場するゲームであり、そのキャラの言動は桐乃自身の言動に通じると言えるでしょう。そしてこれは、今後の兄妹2人の関係についての重要なキーアイテムである訳で… それについては今後の展開に期待ですね。

後は沙織があまり目立たなかったのは残念でしたが、今回のパーティーを主催した功労者と言えるでしょう。それにメイド服もそれなりに似合っていたのでは？


さて、この11話の後は、テレビ放映の最終話である12話がグッドエンド、ネット配信の13～15話がトゥルーエンドと2つのルートに分岐するようです。
おそらくは、12話はオリジナルの結末で、13～15話が原作4巻終盤と5巻の内容になるのではないかと予想されますが、こういう形式になったのも4巻の締め方がアニメの区切りとするには無理がある展開だったからでしょうかね。
まずは次回のグッドエンドがどのような結末を迎えるのか注目する事にしましょう。

今回の11話に関しては、原作既読者として色々と言いたい事もあったのですが、長くなるので次回のテレビ放映版の総評の際に書く事にします。


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