伝説の勇者の伝説 4話 『ライナ・レポート』

伝勇伝第4話は、ライナが獄中で平和な世界をつくる為のレポートをまとめ、その方法として伝説の勇者の遺物を手に入れる旅に出るまでの話となりました。

ライナのレポート「昼寝王国をつくる為には」にまとめられた、ライナの考える世界中の戦争を無くす方法とは、伝説の勇者の遺物、その桁外れの威力を抑止力として使うという事でした。
前回の記事で戦争を止める方法の一つとして、圧倒的な力を持つ為政者が君臨すると書きましたが、強大な抑止力を持つという事もその方法に相当するでしょうね。
抑止力を持つといっても、その力を振りかざして恐怖によって支配しようというのであれば無用な反発を招いて平和とは言い難くなるでしょうし、やはり本当に安定した平和を求めるならば、反乱が起こる事の無いような善政を敷く事が重要でしょうね。
ただ気になるのは、シオンが王になっていた事を知らないライナがどういう思いでこれを書いたのかという事ですね。抑止力を私欲に使うような王ではとても平和なんて望めないと思いますが…

シオンはライナが投獄されていた2年の間に、いつの間にか革命を成功させて王になっていたようです。王に相応しき者にのみ仕えるというエリス家の助力によるものでしょうね。
革命がどのようなものだったのか気になる所ですが、エリス家が裏で暗躍していて、シオン達にとっては割とあっさり成し遂げてしまったのかも知れませんね。
王となったシオンはライナのレポートに感銘を受けたけれども、目指す道は異なっていたようで… その方向性はエリス家の意向に沿うものなのでしょうか？ 何にしても自分の信念の為には、単なる操り人形でいるつもりはないでしょう。
勇者の遺物探しをライナに命じたのは、遺物を手に入れる事がシオンまたはエリス家の目的にも合っていたという事もあるでしょうね。しかしレポートを書いたライナ本人に行かせるというのは、最初に言った者がやるべきだという"言いだしっぺの法則"のようですねw


看守のおっちゃんは良い人ですね。娘が可愛くて仕方がないという普通の父親でしたが、2年近くに渡るライナとの交流によってすっかり情が移ってしまったようでした。娘もライナの事を知っていたようだし、囚人といえども家族ぐるみでの付き合いも許されていたのでしょうかね。
フェリスはライナの魔法に対しても優勢で渡り合う戦闘能力も素晴らしいけど、「世界が崩壊する程の美人っぷり」って自分で言いますかとw 確かに美人ですけどねw ライナの事は色情狂扱いですけど過去に何かやらかしたんですかね？
命令に従わないと団子店が潰れるという脅しは効果抜群だったようで。それ程団子が大事なのですねw

今回までがプロローグで、次回からが本格的な遺物探しの旅の始まりとなるようですが、暫くはライナはフェリス達に振り回される日々が続くんでしょうねw
今回は比較的コメディ風味の場面もありましたが、いつまた前回のように重いシリアス展開になるのかという点も気になる所です。


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