迷い猫オーバーラン！ 10話 『迷い猫、持ってった』

迷い猫第10話は、乙女姉さんが新しい迷い猫(？)を連れて来た話でした。
今回もオリジナルですが、原作『迷い猫』の雰囲気が今までで一番出ていた回だったと思います。

この話こそ本来の『迷い猫』らしい話で、こういう原作の雰囲気に合った話をもっと早い内にやっておくべきだったのではないかと初めは思ったのですが、しかし今回のような話ばかりでは、単調で飽きられてしまうのでしょうかね？
4話のようなぶっ飛んだ話でも、序盤の方で1回だけならそのインパクトによる話題性という意味では良かったのかも知れません。しかしせめて7話か8話位までに作品のイメージやキャラの特徴が固まるような構成にすべきだったのではないでしょうか？ 6・7・8話と立て続けに原作の雰囲気から外れた話でしたからねぇ… 10話まで終わったのに、未だに『迷い猫同好会』とはどういう会なのかというのも分かりにくいのではないかと思います。
ヒロインの一人である希についても、今回は希がメインと言える話でしたが、今までは希がどういう娘なのか触れられる機会がほとんどありませんでした。予告によると次回はようやく原作の希について語られる話になりそうなのですが、この話ももっと早くやっておいて良かったのではないかと…


さて今回の話ですが、乙女姉さんは今回のホノカという女の子のように独りで寂しそうにしている子を見つけると、取りあえず店に連れて来て面倒を見るのですね。それでいて乙女姉さんは困っている人の所に駆けつけずにはいられないのでまた出掛けて行ってしまい、残された文乃達は途方に暮れる訳ですが…

今回のポイントとしては、文乃達がホノカに「どうして一人でいたのか」といった事情や身の上について何も聞かなかったという事ですね。何故かと言えば、彼女達は皆"迷い猫"であるから。文乃は両親は既におらず、千世は両親ともう長い間離ればなれであり、希もストレイキャッツの他に行く当てが無いという状況にあります。なので、この子も自分達と同じ境遇にあるのではないか、聞かれたくない事なのではないかと理解出来るからこそ、何も聞かなかったのでしょう。

文乃は小さい子の世話は慣れていないようだし、千世も下僕にしようとしたりで接し方を図りかねているようでしたが、希は一緒に風呂に入ったりして一番親身になってホノカに接してあげていました。これはおそらく希自身が、乙女姉さんを中心としたストレイキャッツの面々に暖かく受け入れられたから、今度は自分が受け入れる側でありたいと望んだ事であるように思います。
母親が迎えに来てホノカが帰る時にまたおいでと伝えたのは、友達だからいつでも受け入れるという事を言いたかったのかも知れませんね。

それにしても乙女姉さんはすぐに帰って来られるはずだった訳ですが、人助けも良いけどほぼ一日任せ切りなのも困ったものですねw 千世はてるてる坊主とかまだ子供っぽい所があるようでw
巧は徹夜で家康の家で何か"特訓"してました… 折角文乃が玄関前で待っていたというのに特訓内容が酷いw 何だかんだで心配していただろうにこんな調子では、200万回死ねと言われても仕方ないですねw


次回はようやく原作の話。予告でブルマという単語が聞こえてきましたが、少なくとも希がメインで描かれる事は期待して良いと思います。


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