荒川アンダーザブリッジ 第8回

荒川UBの第8回は、リクの会社の秘書である高井と島崎が訪ねて来たという話。橋の下ではない、リクの"かつての日常"側の者達が今回初めて橋の下の住人達と接触する事になりました。

橋の下の住人達も非常識だけれど、御曹司であったリクも相当に常識外れな少年時代を送ってきたようですね… 小学生が教室でクラスメートから離れて独り、会社のメールのやり取りをしているなんて、普通はちょっと考えられないのではないかと。だからせめて、授業参観の時には普通の親子らしくしたいと訴えたかったのかなと感じました。

高井という人はおそらく父親よりも多くリクの近くにいて、親代わりとも言える存在だったのでしょうかね。少なくとも高井にとってリクは恩人でもある訳だし、リクを大事に思っていたのは確かでしょう。
だからって、恋人のニノを「私よりも大事なのですか！？」って泣いたり、ハゲたおっさんとの虫歯チェックはビジュアル的に凄くキツイんですけども…^^;

今回リクとニノのファーストキスがありました。高井と星に煽られた結果ではあるけれど、これで恋人としては一歩前進ですかねw
それはともかく、今回のニノは秘書役を演じるのを拒否し、あくまでリクとの恋人という立場を貫き通しました。橋の下にいる以上は、誰が相手であっても自分を偽らないと態度で示したかったのでしょうね。
そんなニノもシスターから見ると、リクと恋人になって以来よく笑うようになったとの事。シスターは最初はリクを見張っていたようでw 危害を加えるような者ならそもそも村長が迎え入れていないそうですが、つまり住人達もリクの人間性をよく見ていて仲間として迎えているのですね。
そして一方の高井はニノに勝てない事を悟って、会社へ帰っていくのでした。子が一人立ちするのを見送る親のような心境なのでしょうかね。


橋の下の住人相手に超高級スーツで貸し借りを無しにしようというのは、まだまだ考えが甘いのではないかとw そんな事ではマリアさんは喜んで苛めにかかりますよw
シロさんは元大手の営業マンだったそうで。他の住人達と違って、高井に気に入られる位には常識的な応対をして見せたシロさんでしたが、しかしそんな彼も今では白線を引くだけの生活である訳で。ビジネスマンとして働く日々に疲れてしまったのでしょうか。
星は今回かなり表情豊かでした。最後はヒトデと化してしまいましたが…w まあ好きな相手のキスを目の前で見せ付けられてしまったのだから、ご愁傷様ですね…


今回も前回からの「常識とは何か」という流れに沿った話でしたが、今回は従来とは一風かわってシリアスというか、真面目にテーマを訴えかけてくるような印象でした。
リクの様子は引き続き盗聴させているようで。この後はいよいよ父親自ら動く事になるのでしょうか？